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「あれんじ」 2020年8月1日号

【慈愛の心 医心伝心】
【第87回】「上手な時間の使い方」

女性医療従事者によるリレーエッセイ【第87回】

【第87回】「上手な時間の使い方」
熊本大学病院 地域医療支援センター 
特任助教 後藤 理英子

 新型コロナウイルス感染症の影響で、わが家では休校中の子どもたちの昼ご飯作りが負担に。でも、兄が弟の勉強を見てくれたり、料理してくれたり。弟も卵焼きを作れるようになりました。実は私の家事育児の負担は楽になり、夫も含め「うちの男女(家族)共同参画は完璧」と互いに褒めています(笑)。

 さて、日本の男性が仕事や学業にかける時間はOECD諸国で2番目に長く[男性452分、女性272分/日]、家事育児にかける時間は一番短い[男性41分、女性224分/日]のをご存じでしょうか(OECD・Stat)。

 対して世界幸福度ランキングが3年連続1位のフィンランド(国連2020年、日本は62位)では、人々が仕事や学業にかける時間は短く[男性249分/日、女性210分/日]、家事育児にかける時間の男女差も日本に比べて小さく[男性157分/日、女性236分/日]、首都ヘルシンキがワークライフバランスの最も整った都市に選ばれました(KISI社2019年)。さらにこのパンデミックで60%近くの人々が仕事をテレワークに切り替えているそうです(Eurofound 2020)。

 私自身も研究会、授業、会議、学会がWeb開催となり、移動時間が減りました。もしかしたらこのパンデミックは、長時間労働が解消されるチャンスかもしれません。

 子どもたちが成長するころには、日本全体の時間の使い方が改善されて、幸福度の高い国になっているといいなあなんて夢想しています。