【元気!の処方箋】
救命効果が大きい!大腸がん検診
早期の段階では自覚症状がほとんどないという大腸がん。それだけに検診で早めに見つけることが大事です。今回は、大腸がんと検診についてお伝えします。 (編集=坂本ミオ) |
【はじめに】 |
命を救う可能性が高いがん検診 |
【大腸がん検診】 |
●便潜血検査は集団検診や人間ドックでも |
【大腸がんの原因】 |
【図1】早期大腸がんと進行大腸がん
●短期間でポリープからがんになる場合も |
【図2】大腸ポリープから早期大腸がんへ
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大腸がんによる死亡は、50年で8倍に急増 背景に高脂肪、高タンパクな食生活 |
【図3】大腸がん死亡数の推移
赤身肉は、料理の過程(焼く、ハムなどへの加工)でも発がん物質ができるといわれています。肉は筋肉を維持するために、一定量の摂取が必要とされているので、適切なバランスが重要だと考えます。 |
【症状と便潜血検査の効用】 |
【図4】便潜血検査の方法
●進行しないと現れない症状 潜血を見つけて早期発見に |
●毎年かつ2日連続での検査で 検出率がアップ |
1回の便潜血検査で、進行大腸がんの8割、早期大腸がんの4割を検出するといわれています。従って、便潜血検査は、毎年かつ2日連続で検査をすることで、検出する確率が上がるのです。一方、がんに成長する前の大腸ポリープは表面が崩れていない場合は、検出できないことが多いのも事実です。 |
【全大腸内視鏡の効用】 |
●将来の大腸がんの危険度を予測 |
執筆いただいたのは |
尾田胃腸内科・内科
院長 尾田 恭 ・日本消化器内視鏡学会 指導医、評議員 ・米国消化器内視鏡学会 専門医 ・米国消化器病学会 専門医 ・熊本大学消化器内科 臨床教授 |