【元気の処方箋】
加齢に加え生活習慣も関連あり!? 前立腺肥大症
年齢とともにトイレが近くなったと感じる男性にとって気になるのが前立腺肥大症ではないでしょうか。今回は、男性にしかない前立腺とその疾患についてお伝えします。 |
【はじめに】さまざまな排尿のトラブルが |
【図1】
前立腺は男性特有の臓器で、骨盤の中、膀胱(ぼうこう)と尿道の間にあります (図1)。前立腺液といわれる精液の一部を作ることで、精子に栄養を与えたり、保護したりする役割を果たしています。 |
【原因】性ホルモン環境の変化が関与 |
前立腺肥大症の原因はまだはっきりと解明されてはいませんが、男性ホルモンなどの性ホルモン環境の変化が関与するといわれています。 |
【症状】頻尿や残尿感などに合併症が起こることも |
【図2】、【表1】、【表2】
前立腺は膀胱から尿道の間にあるので、前立腺肥大症では尿道が圧迫され狭くなることで症状が生じます(図2)。 |
【検査・治療】検査で診断、必要に応じて治療を選択 |
【図3】、【図4】
◎検査 |
【検査・治療】検査で診断、必要に応じて治療を選択 |
【図5】
◎治療 |
【終わりに】適切な治療でより良い暮らしを |
前立腺肥大症は良性疾患ですが、排尿機能を悪化させ、患者さんの生活の質(QOL)を低下させてしまうおそれがある疾患です。したがって、前立腺肥大症に対して適切な対応、治療を行うことは、皆さんの生活がより良くなることにつながると考えます。 |
執筆いただいたのは |
熊本大学病院 泌尿器科 |