【元気の処方箋】
体と一緒に頭(脳)も鍛える!? コグニサイズを始めよう
年齢とともに衰えを感じがちな体と脳の機能。その双方に働きかける運動があれば、ぜひ日常生活に取り入れたいと思いませんか。そこで今号と次号にわたって、頭を使いながら体を動かすエクササイズの意義・方法などをお伝えします。 (取材・文=坂本ミオ) |
【はじめに】コグニサイズって何? |
英語のcognition (コグニション=認知)とexercise (エクササイズ=運動)を組み合わせた造語「コグニサイズ」は、国立長寿医療研究センターが普及に力を入れる認知症予防プログラムの名称です。 |
【コグニサイズのポイント】 |
「認知症の予防なんて、まだ早い」と思う人も多いかもしれませんが、やってみると、これがなかなか難しくて面白いのです。年齢に関係なく、家族みんなでトライしてみませんか。 |
【まずはウオーミングアップ】 |
考えながら指を動かし、脳を活性化させましょう。 |
◎ひとりじゃんけん |
例えば「左手を先に出し、右手はそれに負けるものを出す」と決めます。左手でパーを出したらすぐにリズム良く、「じゃんけんぽん」と、右手でグーを出します。左手をグーに変え、右は…と次々にやってみます。 |
【有酸素運動+認知課題】 |
ウオーキングやステップ運動(ステップ台の昇降や、その場で脚を開いて閉じる、など)、いすに座っての足踏みなどは有酸素運動になります。 |
◎いすに座って「あんたがたどこさ」 |
(1)いすに座って足踏みしながら、「あんたがたどこさ」を歌います。 |
◎その場足踏みで「あんたがたどこさ」 |
(1)「あんたがたどこさ」を歌いながら、腕をしっかり振り、その場で足踏みをします。 |
【メモ】間違えることが良い刺激に |
写真で見ると簡単そう。それがやってみると思いの外できない…。それがデュアルタスクというものかもしれません。 |
教えてくれたのは |
日本赤十字社
熊本健康管理センター 健康支援課 運動指導士 牧尾幸美 さん ㈶健康・体力づくり事業財団認定 健康運動実践指導者 |