あれんじのページ

「あれんじ」 2019年8月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの陰部のかゆみ

子どもが時々陰部をかゆがります。どうればいいでしょうか。

包皮炎(男の子)か外陰膣炎(女の子)では

 子どもの陰部のかゆみについては、小児科ではよくある相談の一つです。

 男の子の場合には、大部分が「包皮炎(ほうひえん)」と呼ばれるものです。男の子のおちんちんの先端部分は包皮という皮膚に覆われています。その内部に尿の成分や剝がれた皮膚の成分などがたまると、雑菌が包皮に感染を起こして赤く腫れ上がり、かゆみや痛みの症状を示します。入浴した時に無理しない範囲で亀頭を露出し、汚れを洗い流すようにしましょう。

 男の子の包皮炎に相当する女の子の病気が「外陰膣炎(ちつえん)」と呼ばれるものです。男の子と異なり、よく見ないと炎症が分かりにくいのですが、「パンツやオムツに黄色や赤いおりもののような成分がくっついていて、よくかきむしっている」というような症状で気づくことが多いようです。

 砂場遊び、泥んこ遊び、川や海でオムツやパンツの中まで汚れた後などに症状が出ることが多い印象です。男の子と同様に汚れた部分をシャワーでよく洗浄することが重要です。


大事な日頃のケア

 いずれの場合も、軟こうや抗生剤の内服などですぐに改善しますが、繰り返しやすいので、日頃のケアが重要です。

 また、かゆみや腫れなどの炎症の症状を認めずに血液のようなおりものがある場合には、ホルモンの異常や腎臓の病気が隠れている場合もあります。気になる場合にはまず、かかりつけの小児科の先生に相談してみましょう。


入浴時に上手に洗浄を 軟こうや抗生剤の内服などですぐに改善

熊本大学病院 
総合周産期母子医療センター
講師 坂本理恵子