あれんじのページ

「あれんじ」 2019年3月2日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
耳のケア

子どもの耳のケアの注意点を教えてください。

耳掃除は外側の3分の1部分だけ

 耳あかは、耳の穴の中にある腺(耳垢(じこう)腺や汗腺)からの分泌物と古くなった皮膚やホコリが混ざってできたものです。このような腺があるのは、耳の穴の外側の3分の1くらいまでの場所なので、それより奥に耳あかはできません。耳掃除が必要なのは外側の3分の1の部分だけになります。

 また、耳あかには乾燥した「乾性耳垢(かんせいじこう)」と湿ってベタベタした「湿性耳垢(しっせいじこう)」があり、日本人は乾性耳垢が4分の3を占めています。

 湿性耳垢の場合、耳掃除を長くしないと耳の穴が完全にふさがることも起きますので、週に1回程度、綿棒で優しく拭き取るようにしましょう。

 乾性耳垢でも、お風呂のお湯やプールの水などが耳に入って耳垢が膨らんでふさがる場合があります。プールやお風呂上がりは綿棒で水滴を取り除きましょう。


頻繁な耳掃除は必要ない

 普段の体の動きによる振動で、耳垢は徐々に内側から外側に移動してきます。ですので、頻繁に耳掃除をする必要はありません。無理に耳掃除すると、耳垢を奥に押し込んだり、耳を傷つけたりする場合もあります。

 ただ、体の動きが少なく介助が必要な場合など、耳垢が動かないので、乾燥した耳垢の子どもであっても、週に1回程度は耳掃除が必要でしょう。

 お子さんがどうしてもじっとしてくれず、家庭で耳掃除が難しい場合は無理をせず、耳鼻科(あるいは小児科)で耳垢を取ってもらえますので、気軽に相談しましょう。


湿性耳垢なら1週間に1回程度 綿棒で優しく拭き取るように
熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野
松本志郎 准教授