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「あれんじ」 2019年2月2日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
チック

 年長組の息子。チックと思われる動きが続いています。どうしたらいいですか?

緊張などで症状が変化

 「チック」とは本人の意思とは関係なく、突然、体が動いたり(運動性チック)、声が出たり(音声チック)などの症状が“一定期間続く”場合を指します。ストレスや緊張などで症状が変化するのが特徴で、自分で症状をコントロールすることが難しい場合もあれば、症状を我慢できる場合などさまざまです。

 よくある相談は、「転居で保育園が変わり、まばたきを繰り返したり、急に首を振ったりするようになった。休日には起こらない」というもので、これは典型的な子どものチックかと思います。


ストレスはきっかけ

 この例のような場合は、園でのトラブルなどが原因ではないかとか、あるいは家でのしつけがよくないのではないか、など相談があります。しかし、ストレスはあくまで“きっかけ”であり、原因はもともと持って生まれた“脳の体質”にあると考えられています。3割ほどは何かきっかけがありますが、7割ほどは何のきっかけもなく起こっていると報告されています。


まずは様子を見て

 よく「気にしないように」と言われるのは、気にするとチックが増えることはあっても減ることはないからです。

 基本的には様子を見ますが、日常生活に支障があるような症状が強い方は小児神経科専門医による治療が必要になる場合があります。

 気になる時にはまず、かかりつけの小児科の先生に相談してみましょう。


急に体が動く、声が出るなどの症状が一定期間続く「チック」
熊本大学大学院生命科学研究部小児科学分野
松本志郎 准教授