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「あれんじ」 2018年7月7日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
手足口病

夏に流行するという手足口病について教えてください。

手のひらや足、口、お尻に発疹・水ぶくれ

 手足口病とは、乳幼児を中心に主に夏場に流行するウイルス感染症です。

 名前の通り、手のひらや足、口の中に小さな発疹・水疱(すいほう=水ぶくれ)が見られます。お尻に水疱ができることもよくあります。3分の1ほどの患者では発熱がみられます。

 原因となるウイルスにはいくつかの種類があるので、1度かかった子がまたかかってしまうということもあります。時には、大人がかかることだってあるのです。

 基本的には経過観察と症状に合わせた治療になりますが、何もしなくてもほとんどの場合、数日のうちによくなります。 症状は軽いことが多いですが、口の中の水疱が破れて口内炎がひどくなると、飲んだり食べたりができなくなり、脱水症状が出ることもあります。まれに重症化したり、髄膜炎・脳炎等を合併したりすることもあるので、症状が強い場合や様子がおかしい場合には早めに医療機関を受診しましょう。


感染予防には手洗いの徹底を

 主な感染経路は、せきやくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込む飛沫(ひまつ)感染、手指やおもちゃ・食べ物などについたウイルスが口から体内に入る接触感染、便の中に排せつされたウイルスが手指等を介して口から入る糞口(ふんこう)感染があります。

 登園(校)に関しては、熱もなく本人の全身状態が安定していれば可能です。流行を阻止するための登園(校)停止は有効性が低く、ウイルス排せつ期間も2〜4週間と長いため、現実的ではありません。

 感染予防には、手洗いをきちんと行うこと(特に排便後、おむつ交換後)が最も効果的です。


熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野

特任助教 黒澤茶茶

乳幼児中心のウイルス感染症一度かかった子がまたかかることも