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「あれんじ」 2018年4月7日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの事故

Q.子どもが歩き出し、目が離せません。けがをしないか心配です。

大人が日常の危険性を理解し予防に努めることが大事

・珍しくない子どもの事故

 子どもの事故は決して珍しいものではなく、1歳から9歳までの子どもの死因の2位が不慮の事故によるものです。3人に1人くらいの子どもが医療機関を受診するような事故にあっていると報告されていますから、身近な危険といっていいでしょう。

 よく知られているのは、赤ちゃんの「うつぶせ寝」ではないかと思います。「うつぶせ寝」は、乳幼児突然死症候群の原因とされていますが、「うつぶせ寝」防止キャンペーンなどにより、この数年で死亡者数は半分まで減少しています。

 また、クーハンの取っ手の握り損ないによる転落、落ちていたボタン電池の誤飲、きょうだいなどがあめ玉を食べさせて誤嚥(ごえん)、たばこの灰を入れたコーヒー缶の誤飲…など日常生活であればどこにでも起こり得るような危険があります。


・活動範囲の広がりで増す危険
准教授 松本志郎

熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野

 自分で興味のある場所へ移動するようになり活動範囲が広がると、滑り台や階段からの転落、浴槽への転落などが増えます。ストーブやポットなどのやけど、洗面所の物入れの中の洗剤の誤飲、交通事故なども増えます。

 子どもは好奇心の塊で、それは正常な発達の証拠でもありますが、時に大きな事故につながることもあるため、大人が的確にその危険性を理解し、予防することが大切です。また、その多くは予防が可能であると考えられ、国も広報やマニュアルを作成して対策に当たっています。

 詳しい対応法については、国民生活センターや消費者庁のHPにありますので、ぜひご覧ください。