【元気!の処方箋】
正しい診断と治療で、完治を!! 足白癬(あしはくせん)(水虫)
水虫といえば、「お父さんの病気」という印象が強いのではないでしょうか。しかし、最近は生活習慣の変化により、若い人たち、特に女性にも増えているそうです。 そこで今回は、足にできる水虫=足白癬についてお伝えします。 |
【はじめに】足だけに感染するわけではない 真菌(カビ)感染症 |
水虫(みずむし)とは、足の指や足の裏(足底)、爪にできる真菌(カビ)感染症です。足にできたものを足白癬といいます。 |
【症状】かゆくなくても水虫かも? まずは足を見てみましょう! |
爪白癬
足白癬とは、皮膚の表面にある角質にカビの仲間である白癬菌が感染した状態です。感染しただけでは、あまり症状はありません。 |
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【原因】白癬菌というカビです! |
水虫の原因は、白癬菌という真菌の仲間です。 |
【診断】顕微鏡で白癬菌は見える! |
皮膚科では、水虫を診断する際に顕微鏡を使用します。 |
【治療】まずは塗り薬で。内服薬もある! |
治療の基本は塗り薬(外用薬)です。1日に1回確実に塗ることが大切です。入浴後は角質も軟らかくなっているため、入浴後に塗ることをお勧めします。 |
【予防(生活で気をつけるべきこと)】湿気、蒸れは大敵! |
夏の高温、多湿はカビの繁殖しやすい環境です。夏は足白癬が悪化しやすい時季です。 |
【終わりに】水虫は治る病気です 完治させましょう |
水虫、足白癬は恥ずかしい病気ではありません。まずは足の指の間をよく見ましょう。かゆくなくても、足白癬のこともあります。放っておくと、家族に足白癬をうつしてしまうかもしれません。 |
執筆いただいたのは |
熊本大学大学院生命科学研究部
皮膚病態治療再建学分野 牧野貴充 講師 ・医学博士 ・日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 【専門】 強皮症、膠原病 |