【元気!の処方箋】
知っておきたい子どもの救急 〜予防と冷静な対応を〜
子ども、特に自分で症状を説明できない乳幼児の体調の変化に、親や周りはどう対応すればいいのでしょうか。 今回は、小児救急に関する情報や気を付けたいこと、受診数が多い症状についてお伝えします。 |
【はじめに】 |
子どもの救急と聞くと、「救急車に乗って運ばれてくる命にかかわる病気の子ども」というイメージがあるかもしれません。しかし、重症以上の小児(0歳から18歳未満)の割合は、救急搬送全体の0・2%にすぎません。人口100万人あたりにしても94件であり、これは成人の40分の1以下の発生件数です。 |
医師や看護師に相談できる#8000(小児救急電話相談窓口) |
【休日・夜間、判断に迷ったら】 |
日本小児科学会監修のWebサイトも参考に |
すぐに電話相談ができないときには、日本小児科学会が監修しているWebサイト「ONLINE QQこどもの救急」を検索してみてください。心配な症状についての解説が掲載されています。 |
【サイトの使い方】 |
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救急外来で多い訴え |
子どもの救急外来で診察する病気はたくさんありますが、その中で比較的数が多い発熱、腹痛、けいれんについて解説します。 |
【メモ】こんな時は急いで病院へ! |
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予防の徹底で減らせる子どもの救急外来受診 |
熊本地震後、多くの病院の小児科で入院する子どもたちの数が増えています。そのため、希望する入院施設以外で治療を受けなければならないことが起きています。 |
執筆いただいたのは |
熊本大学医学部附属病院
小児科 中村公俊 准教授 日本小児科学会専門医・指導医 臨床遺伝専門医・指導医 |