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「あれんじ」 2016年1月9日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
病気明けの目安

Q.病気をした際、どういう目安で回復を判断すればいいでしょうか。保育園や幼稚園を休んだ場合の登園の目安があれば教えてください。

学校保健安全法による出席停止期間が参考に

 子どもは病気からの回復が早いことが多いのですが、思いのほか時間がかかる場合もあります。特に高い熱や下痢などが数日続いた後は、体の調子はすぐには戻りません。食欲や元気が出てくるのに数日かかることがあります。

 保育園や幼稚園の登園の目安には、学校保健安全法による出席停止の期間が参考になります。これは、病気の後、本人が回復するまで休養させ、また周囲に感染症を広げない目的で設定されています。

 例えばインフルエンザでは、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児では3日)を経過するまで、とされています。抗インフルエンザ薬が使われるようになり、早く回復することが多くなったインフルエンザですが、1日で解熱したとしてもインフルエンザウイルスの放出は続いているため、発症して5日後までは出席停止とされているのです。


登園、登校の目安を受診時に尋ねて

 ほとんどの感染症では、子どもが元気になるころには、うがいや手洗いをきちんとすれば周囲への感染は起こりにくくなっています。

 しかし、ノロウイルスの嘔吐下痢症や手足口病のようにウイルスが数週間放出されるものや、RSウイルスのように年長児では鼻かぜ程度であっても、乳幼児では症状が悪化しやすいものなど、対応が難しい場合も少なくありません。

 受診した時に、登園、登校の目安をかかりつけ医に尋ねておくのもよいでしょう。

 規定の出席停止を行っても他人への感染を完全に防ぐことはできません。病気にかかった時に十分に休養を取り、周りにうつさないようすることはもちろん大事ですが、病気を予防することも大切です。うがいや手洗い、予防接種など、普段からできる予防にも取り組んでください。


本人が回復するまで休養させ、感染症なら周りに広げないように
熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野
准教授 中村公俊