【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
学校検尿で分かること
Q学校の検尿で異常があると言われました。どのようなことが考えられますか。 学校検尿は尿中の赤血球、蛋白(たんぱく)、糖の有無を調べることで、子どもの腎臓病と糖尿病の早期発見に貢献しています。 今回は、腎臓病についてお話します。 腎臓病、特に慢性腎炎は初め症状に乏しく、一見元気ですが、放っておくと腎臓の働きが悪くなり、腎不全に至ることもあります。 |
◎血尿と言われたら? |
尿に赤血球が混じることを血尿といい、目で見て分かる肉眼的血尿(紅茶色やコーラ色の尿)と、検査で初めて分かる顕微鏡的血尿(尿潜血)に分けます。尿潜血のみで他に異常がない場合は、無症候性血尿が考えられます。生活の制限はなく、あまり心配いりませんが、腎炎の始まりの可能性もあり、年3〜4回の検査が必要です。 |
◎蛋白尿と言われたら? |
体を反らせるなど、ちょっとした体勢の変化でも蛋白尿がでる人がいます。これを体位性(起立性)蛋白尿といいます。 |
◎血尿+蛋白尿と言われたら? |
慢性腎炎など腎臓病の可能性があり、精密検査が必要です。 |
採尿のポイント |
以下の採尿方法を守ることが大切です。 |
熊本大学教育学部
養護教諭養成課程 教授 仲里 仁史 必要以上に心配しないでしっかり検査を受けましょう |