【専門医が書く 元気!の処方箋】
「ちょっとのことを、きちんとすれば、効果が得られる」 運動指南
寒さが和らいでくるとともに、冬の間に硬くなった体をほぐしたくなりますね。しかも、できれば手軽に、健康維持・増進が図れれば…と考えます。 そこで今回は、効果的な運動についての知識と、気軽に行える運動について教えてもらいました。 |
運動の種類で異なる効果 組み合わせて健康増進、体力・筋力向上を |
【図】 運動の種類と効果
ウオーキングや自転車などの有酸素運動が健康維持に有効なことはよく知られるようになりました。しかし、有酸素運動さえしていればいいというものではありません。 |
これなら気軽にできる! 〜習慣にしたい“1日3回”運動〜 |
1分間×3回(1日)で、1時間弱の歩行と同等の筋力増強が図れる「ダイナミックフラミンゴ体操(開眼片脚立ち)」 |
(1)テーブルや椅子の背などにつかまり、片足を床から5センチほど上げる。
(2)このまま1分間キープ。 (3)反対の足も同様に行う。 【運動メモ】 |
「何かしているの?」というくらい静かな動きで、肩の調子がよくなる「カフ エクササイズ(腱板強化訓練)」 |
(1)右腕を肘から前に出す。左手で、出した右手の手首あたりを外側から握る。
(2)左手は、右腕を内側に引っ張るように力を加える。加えられた力に反発するように、右腕は外側に向けて力を入れる。10秒間キープ。 (3)今度は、右腕の内側に左手を当て、外側に向け力を加える。これに反発するように、右腕は内側に向けて力を入れる。 (4)腕を替えて同様に行う。 【運動メモ】 |
「おなかをへこませたい!」なら、これ!「体幹を鍛える-1」 |
(1)うつぶせの姿勢から肘をつき、上半身を床から上げる。このとき、背中が丸くならないように注意する。
(2)この姿勢を10秒間キープ。 【運動メモ】 |
「おなかをへこませたい!」なら、これ!「体幹を鍛える-1」 |
【ステップアップ編】 |
「ウエストにくびれがほしい!」なら、これ!「体幹を鍛える-2」 |
(1)横向きに寝、足は膝を折った姿勢を取る。
(2)肘から下を床につけて、上半身を床から上げる。このとき、体をまっすぐ保つように注意する。 (3)この姿勢を10秒間キープ。 (4)反対側も同様に行う。 |
「ウエストにくびれがほしい!」なら、これ!「体幹を鍛える-2」 |
【ステップアップ編】 |
話を聞いたのは |
熊本大学医学部附属病院
リハビリテーション部 脳卒中急性冠症候群医療連携寄附講座 大串 幹 特任准教授 ・日本整形外科学会専門医 ・日本リハビリテーション医学会 専門医・研修施設指導責任者 |