あれんじのページ

「あれんじ」 2015年1月10日号

【熊本を知ろう〜熊本県松橋収蔵庫収蔵品から〜】
救護看護婦 竹田ハツメ

 県民から寄贈された貴重な学術資料が約64万点収蔵されている熊本県松橋収蔵庫の収蔵品から熊本の歴史や文化、自然などを紹介します。

 今回は、松橋収蔵庫で現在、展示会が開催されている「救護看護婦 竹田ハツメ」についてお伝えします。

熊本支部からただ一人 フランス派遣救護班員に
派遣されたフランスの病室で。
右から4番目が竹田ハツメ

 昨年(2014年)は、第一次世界大戦の開戦からちょうど百年に当たる年でした。この大戦中にヨーロッパで傷病兵の救護に当たった看護婦の中に、熊本県の竹田ハツメがいたことをご存じでしょうか。

 竹田ハツメは明治14(1881)年に八代郡八代町(現・八代市)に生まれ、玖瑰館(まいかいかん)(現・熊本信愛女学院)卒業後、日本赤十字社看護婦養成所を経て、県立熊本病院(現・熊本大学医学部附属病院)に勤務しました。

 大正3(1914)年に第一次世界大戦が勃発すると、日本赤十字社はロシア、フランス、イギリスに派遣する救護班を編成。フランス派遣救護班の一員として熊本支部からはただ一人、竹田ハツメが選抜されています。

 フランス派遣救護班は、大正4(1915)年2月から翌年7月まで17カ月にわたり、パリの病院で言葉の違いや不慣れな土地での生活に苦しみながらも救護活動に当たり、その医療技術や真摯な態度は現地で高い評価を受けています。

 松橋収蔵庫では、現在、「救護看護婦 竹田ハツメ」と題して、竹田ハツメの手帳やノート、トランクなどの愛用品や、現地で贈られた賞状やメダル、活動を撮影した写真や絵はがきなどを展示し、フランス派遣救護班の足跡を紹介しています(2月28日まで)。

 私たち郷土の先人の功績を多くのみなさんに知っていただきたいと思います。(松橋収蔵庫 田中孝行)


竹田ハツメ


熊本県松橋収蔵庫
宇城市松橋町豊福1695
Tel 0964(34)3301

開館時間/ 10時〜17時
休館日/土曜・日曜、祝日
入館料/ 無料
駐車場/ あり