【専門医が書く 元気!の処方箋】
そのとき慌てないために! くまもとの救急医療Q&A
9月9日は救急の日です。熊本県は、全国の手本となる救急医療提供体制を整えています。その体制についてお伝えするとともに、救急医療が必要な場面で「私たちはどうすればいいのか」を紹介します。熊本の状況や、急な場面での正しい知識を知り、とっさのときの落ち着いた対処につなげましょう。(取材・文/坂本ミオ) |
体制整う熊本の救急医療 |
【図1】熊本県の救急医療における医療連携体制図
熊本県内には10の救急医療圏があります。その各医療圏で、「入院の必要がなく、外来で対処できる」初期救急と、「入院を必要とする重症の患者に対応する」二次救急を担う体制を整えています。 |
話を聞いたのは |
国立病院機構熊本医療センター
高橋 毅 副院長 救命救急センター長 医学博士 熊本大学大学院医学教育部客員准教授 日本救急医学会 指導医 日本集中治療医学会 専門医 日本内科学会 総合内科専門医 日本糖尿病学会 指導医 日本循環器学会 専門医 |
慌てず、落ち着いて! 〜正しい対応Q&A〜 |
国立病院機構熊本医療センターの北田真己 救命救急・集中治療部医長に聞きました |
【Q1】高齢の親の様子が急変した |
【information】
救急医療の情報が得られるウェブサイト 熊本県総合医療情報システム「くまもと医療ナビ」 熊本県内の医療機関を目的別に検索できるほか、医療に関する情報が得られます。 [くまもと医療ナビ]で検索 【A】まずはかかりつけ医に連絡を |
【Q2】子どもが夜、高熱を出して苦しそう |
【Information】
■休日・夜間急患センター 【熊本地域医療センター】 Tel:096-363-3311 ◎診療時間 毎日夜間は、午後6時 〜 翌日午前8時 休日昼間は、午前8時 〜 午後6時 ■熊本県小児救急電話相談 県内統一♯8000 ダイヤル回線、IP電話及び光電話の場合 Tel:096-364-9999 相談時間/毎日・夜間 午後7時〜午前0時 ■ガイドブック「こどものケガ・急病について」 子どもの発熱や嘔吐(おうと)など、どうしてよいか迷ってしまうときに役立てようと県が作成した冊子です。時々見ておくと、いざというときに慌てずに済むことも。 [熊本県 こどものケガ・急病]で検索 もしくは 「くまもと医療ナビ」トップページの「小児救急ガイドブック」をクリック 【A】活気はあるか? 水分は取れているか?おしっこが出ているか?を確認して、判断を |
【Q3】人が倒れた。AEDがあるが、どうすればいい? |
【A】まず救急車を呼び、電話で指示を仰ぎましょう |
【Q4】救急車を呼ぶ基準は? |
【A】自分で医療機関に行けるかどうか |
話を聞いたのは |
国立病院機構熊本医療センター
北田 真己 日本救急医学会 専門医 日本救急医学会認定ICLSディレクター DMAT※隊員 フライトドクター ※DMATとは、災害急性期に活動できる トレーニングを受けた医療チーム。 高齢者や子どもでは、自分で異常が訴えられないことも。変化を見逃さないことが大事です。 |