【専門医が書く 元気!の処方箋】
増えるコンタクトレンズ眼障害 あなたは正しく装用、ケアしていますか?
視力の矯正に便利で快適なコンタクトレンズ。装用する人の増加に伴い、その使用に原因があると考えられる眼障害が増えています。 そこで、快適に「見える」生活を続けるために大事な注意点や気を付けたい疾患などをお伝えします。 |
多様になったコンタクトレンズ |
はじめに |
CLは医療機器です 正しい知識や使い方を |
酸素不足や汚れに注意 感染や障害の原因に |
菌や原虫による角膜炎 角膜移植が必要になることも |
CLで目が痛いと訴える人の多くに見られるのが、緑膿菌による感染性角膜炎です。「重篤な合併症である角膜潰瘍は、すりガラスのように白く濁ります。治っても角膜の混濁による著しい視力障害や不正乱視が残り、角膜移植が必要になることも」(図4)。角膜が薄くなりすぎて移植が困難な場合もあるそうです。 |
大事な処方、説明指導 定期検査も怠らないで |
CL眼障害は「不適切な処方や装用方法、レンズケアの指導をきちんと受けてない、定期的なチェックを受けていないことが大きな問題」だと松本部長。 |
メモ |
【メモ1】 |
【図1】
眼障害の原因(使用方法) |
【図2】
眼障害の原因 (コンタクトレンズ自体) |
【図3】
眼障害の原因(処方・ケア) 図1〜図3 (C)Japanese Ophthalmological Society(平成14年度社団法人日本眼科医会CL眼障害アンケート調査より) |
【図4】
緑膿菌による角膜潰瘍 |
話を聞いたのは |
くまもと森都総合病院
松本光希 外科診療部長 兼 眼科部長 医学博士。熊本大学医学部医学科臨床教授。 同院で、角膜移植、角膜疾患、眼感染症、眼瞼結膜疾患、白内障手術、涙道手術などを担当。 日本眼科学会認定指導医・専門医 日本眼感染症学会会員 日本眼炎症学会会員 日本角膜学会会員 身体障がい者福祉法指定医 |