すぱいすのページ

「あれんじ」 2014年5月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの体温調節

 子どものほうが汗っかきで暑がりのようですが、子どもと大人では体温調節の機能が違うのでしょうか?

 子どものために、どんなことに気をつけたらいいですか?

高温多湿の環境で起こしやすい熱中症

 子どもは成人に比べて体温調節が苦手です。体温調節中枢の働きが未熟なため、高温や低温に対して適応反応を起こしにくく、また自律神経の働きが未熟なため、発汗などによる体温調節が弱いことなどが理由だと考えられています。そのため、高温多湿の環境では、体温が上がりやすくなり、熱中症を起こしやすくなります。


急に気温が上がる時季 十分な対策を

 熱中症は、梅雨明けから8月上旬にかけて多く発生しますが、梅雨前にも暑い日や湿度の高い日があり注意が必要です。急に気温が上がると暑さ対策が不十分になりがちで、体もまだ暑さに慣れていないからです。

 熱中症はT度(軽症)、U度(中等症)、V度(重症)に分類されます。初期に対応できれば回復も早いのですが、意識障害を伴うようなV度に進むと、命にかかわることがあります。T度の熱中症を早く発見して治療することと、あらかじめ熱中症を予防することが大切です。


症状あれば涼しい場所で 体を冷やし水分と塩分を

 めまいや立ちくらみ、早い脈拍や筋肉の痛みなどがみられたら、熱中症を起こし始めているかもしれません。涼しい場所に移動して、ぬれたタオルで体を拭き、子ども用の経口補水液などで水分と塩分を取らせます。

 予防には水分補給と暑さ対策が重要です。風通しのよい服を着せ、帽子をかぶせる、こまめにタオルで汗を拭く、早めに水分を補給するなど心がけてください。

 また、短い時間であっても車の中に子どもを放置しては危険です。窓が少し開いていても車内温度は急激に上昇して熱中症を起こすことが知られています。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

体温調節が苦手な子ども 水分補給と暑さ対策で熱中症の予防を