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「あれんじ」 2013年12月7日号

【慈愛の心医心伝心】
【第三十四回】男子、厨房に入るべし

女性医療従事者によるリレーエッセー【第三十四回】

【第三十四回】男子、厨房に入るべし
武蔵ヶ丘病院 本庄内科病院
非常勤医師
内田由美

 医師になって、早いもので16年もたってしまいました。その間、結婚、出産をへて子育てしながら内科外来の非常勤医として働いています。二人の息子たちも小6、小3となり、だいぶ手がかからなくなってきました。
 診療をしていますと、糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症などの生活習慣病が多く、患者さんたちに食事指導を行っています。とりわけ独身もしくは単身赴任の男性の患者さんの中には、外食やスーパーのお総菜しか食べないという方が多くいらっしゃいます。
 「自炊はできませんか?」とお尋ねしても、「全くできない」と言われる方の多いこと。外食やお総菜は塩分が多いしカロリーも高いので、それだけ食べ続ければ生活習慣病になるのは当たり前なのですが、食事指導でお勧めする「野菜をたっぷり取り、カロリーを抑える食事」をどうやって取っていいかご理解いただけないようです。
 これからは、男性でも女性でも自分の食事は自分で作れるように、わが子たちにもしっかり、料理を教えていかないといけないなと思っています。うちの主人も、失敗せずに作れるのはカレーだけのため、もう少しレパートリーを増やしてもらうべく、ハンバーグ、餃子の作り方を教えました。でもきっと「はい最初から作ってね」と言ったら、多分まだできないでしょうね(笑)。
 子どもたちには、体力と学力をつけてもらうのはもちろんですが、今からは料理、掃除、洗濯などが当たり前にできる“生きる力”を身につけてほしいと思う今日この頃です。