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「あれんじ」 2013年11月2日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの 溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

 寒さとともに喉の痛みや発熱を伴う病気が増えてきます。今回は、子どもに多い溶連菌感染症についてお伝えします。

溶連菌感染症とは

 溶連菌は、溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌です。A、B、C群などの型がありますが、溶連菌感染の多くがA群によるものです。そのため、A群溶連菌感染症と呼ばれることもあります。喉に感染を起こして、咽頭炎やへんとう炎の原因となります。首の周囲のリンパ節が腫れたり、中耳炎、副鼻腔炎を起こしたりすることもあります。


症 状

 咽頭やへんとうなどの喉の痛みと、38度を超える発熱が挙げられます。また、体や手足の皮膚に小さな赤い発疹や、舌にイチゴのような赤いブツブツがあらわれる(イチゴ舌)症状が見られることがあります。熱が下がった後で、指先などの皮膚の皮がむけることもよくあります。咳や鼻汁はあまりありません。


診断と治療

 喉から検体を取る溶連菌検査を行います。10分程度で結果が分かります。溶連菌感染症であれば、通常より長く抗生物質による治療を行います。ほとんどの場合2〜3日で熱が下がり、喉の痛みもなくなりますが、10日間ぐらい抗生物質を飲み続けます。症状がなくなっても、抗生物質は決められた期間続けてください。途中で止めてしまうと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こす危険性があります。


予防

 溶連菌は、咳やくしゃみなどの飛沫によって感染します。本人や家族のうがいや手洗い、マスクの着用が感染予防に役立ちます。熱が下がって元気が出たら、幼稚園や学校への登園や登校が可能です。発症してから数週間後に、糸球体腎炎を起こしていないか確認するために尿の検査を受けることも有用です。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 溶連菌感染症と診断されたときには、途中で受診を止めずにかかりつけ医の指示をよく聞いて治療を受けてください。