【熊遊学(ゆうゆうがく)ツーリズム】
地球温暖化にも関係してる!? 「エアロゾル」の不思議
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先端の研究者をナビゲーターに、熊本の知の世界を観光してみませんか! 熊本大学を中心に地元大学の教授や准教授が、専門の学問分野の内容を分かりやすく紹介する紙上の「科学館」「文学館」。それが「熊遊学ツーリズム」です。第2回のテーマは「エアロゾル」。 さあ、「なるほど!」の旅をご一緒に…。 |
【はじめの1歩】 |
「エアロゾル」って、何だか殺虫剤の名前みたいですが、「エアロ」とは「気体」、「ゾル」は「小さな粒子がまんべんなく分散した状態で存在しているもの」のこと。大気中に存在する黄砂も雲もエアロゾルだそうです。さあ、これから微粒子の世界を探検しましょう! |
Point1 |
大気中にはいろんな粒子が混じっています。これを「大気エアロゾル」と言います。これらを大気中から採取して電子顕微鏡で調べているのが、熊本大学大学院自然科学研究科の小島知子准教授です。エアロゾルは埃(ほこり)を嫌う精密機械も関係してくるので、この分野には工学系の研究も含まれますが、要となるのはやはり小島准教授が行っているような基礎研究です。 |
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鉛を含んだ微小粒子(Pb)を包み込んだ有機物。光化学反応の産物かもしれません
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土壌粒子(下)の表面に、海塩起源の硫酸塩が束になって結晶化したもの
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重金属などの大気汚染物質と土壌粒子との混合物。右側は写真のどの部分に何の元素が多いかを色分けしたもので、ケイ素(水色)とアルミニウム(ピンク)からなる土壌粒子に、イオウ(橙)や鉛(赤)、スズ(緑)を含んだ汚染物質と、炭素(黄色)でできたススが付着しているのが分かります
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Point2 |
黄砂とバイオエアロゾル |
Point3 |
雲もエアロゾルの仲間 |
Point4 |
地球温暖化とエアロゾル |
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【メモ1】 |
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熊本大学大学院自然科学研究科(理学系)
地球環境科学講座 小島 知子准教授 |