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「あれんじ」 2012年12月1日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの便秘

大人でも続くと辛い便秘。今回は子どもの便秘について、治療が必要な目安や治療・対策法などをお伝えします。

便秘の症状と原因

 便秘は子どもによくみられる症状の一つです。食べ物や体調などによって、排便の間隔は前後することがあるので、たまたま2〜3日便が出ないことは珍しくありません。それが長期間続いて、腹痛、食欲低下などの症状が出るときに治療が必要になります。
 便秘の原因として、生活の変化や緊張、食事の量や内容の偏り、肛門の痛み、腸の働きやホルモンの異常などがあげられます。


治療

 便が肛門の奥の直腸にたまると排便の刺激が起こります。ところが、いつも大量の便が直腸にたまっていると、この刺激が起こらなくなります。そのため、便秘の治療では直腸をできるだけ空にすることが必要です。
 まず、便をかき出す摘便や浣腸などで、たまっている便を出します。それから毎日排便させ、出ないときは1〜2日ごとに浣腸や肛門刺激などで排便を促します。直腸に便がたまらないようになると、次第に便意を感じて自分で排便ができるようになります。便を軟らかくする飲み薬を使うのもよいでしょう。


家庭でできる対策

 毎朝トイレに座る時間を十分にとる、食物繊維を多く食べさせる、便が出そうなときにはすぐにトイレに行かせる、などがあります。また、乳児では綿棒による肛門への刺激が効果的なことがあります。綿棒の頭の部分で肛門の内側をやさしくなでる、という簡単な方法なので、かかりつけ医で教えてもらってください。
 4〜5日以上も排便がないことを繰り返す場合には、ヒルシュスプルング病やホルモンの異常などの病気が隠れていることがあります。早めにかかりつけ医を受診してください。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 家庭での対策をきちんと取っても改善されないときは、かかりつけ医に相談しましょう。