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「あれんじ」 2012年11月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
吃音(きつおん)

 子どもの成長で気になることの一つに言葉の発達があります。今回は、吃音についてお伝えします。

吃音とは

 私たちは会話をするときに、言葉をなめらかに、リズムよく話しています。吃音は、そのなめらかさやリズムを作ることが、何らかの理由で困難になった時に起こります。それによって「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは、」など同じ音を繰り返したり、単語が途中で止まったり、話しにくい単語を避けて話したりします。
 言葉が増えていく幼児期に発症することが多く、人口の約1%に吃音があるといわれています。特定の単語をなめらかに発音できないことはだれにでもあります。その回数が多く日常生活に困っているときに吃音として扱い、治療を考えます。


原因と治療

 吃音の原因はよく分かっていません。不安や緊張のために起こるわけではなく、言葉の発達、環境や心理的な要因などが影響していると考えられています。そのため、治療も決まったものはありません。一般には、初期の治療と、より症状が進んだ場合の治療に分けて考えられています。
 初期の治療では、周囲の大人たちの理解が重要です。吃音を指摘したり無理に直そうとしたりせず、吃音によって生じる不安や緊張を取り除きながら、自然に減るのをおおらかに待ちます。「上手に話している」「よく分かる」などと伝え、会話に自信を持たせることもよいでしょう。
 話しにくい単語を避けてしまうなど、より症状が進んだ場合には、吃音の特に目立つ部分をなめらかにする練習をします。心理的な負担を与えないように働きかけながら、吃音があっても平気で話すことができて、音の繰り返しを目立たなくする、などを目標とします。


 周囲の大人が過剰に反応しないことが重要なので、「吃音かな?」と思ったら、かかりつけ医に相談してみてください。集団生活に積極的に参加して、考えや気持ちを自然に表現できる環境をつくり、自信を持たせることが大切です。



 周囲の大人の理解が最も大事です。おおらかな対応を心がけましょう。