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「あれんじ」 2012年6月2日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
先天性股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)

 赤ちゃんの育ちの中で気になることの一つに、足の動きがあります。今回は「先天性股関節脱臼」についてお伝えします。

症状と原因

 赤ちゃんの健診で、股関節が「かたい」と言われることがあります。両足を横に大きく広げる動きが、まだ十分にできないことを表しています。下肢を自由に動かせない場合には、先天性股関節脱臼が起こりやすいことがあります。
 脱臼とは、関節をつくる骨の位置がずれてしまうことです。通常は強い力によって骨がずれ、痛みや変形を伴います。ところが、先天性股関節脱臼は原因が違います。乳児の股関節は生後7〜8カ月ごろに完成するため、生まれた後、股関節をつくる骨同士が正常な位置に保たれていない場合に脱臼が進んでいくのです。


予 防

 先天性股関節脱臼の頻度は、40年ほど前に比べると約10分の1以下に減っています。これは子育ての習慣が変わり、予防が徹底したためです。
 昔は、足を伸ばして固定するおむつや、寒い時期に腰から足まで巻くような防寒具も用いられていました。そのため、足の自由な動きが妨げられて股関節脱臼が起こりやすかったのです。
 先天性股関節脱臼の予防には、伝い歩きを始めるころまで下肢が自由に動くように気をつけることが大切です。抱っこのときには、両足が広がるように抱いて足がよく動くようにしてください。


受診のめやす

 予防に気をつけていても、先天性股関節脱臼を起こすことがあります。家族に股関節の病気があった場合には、股関節脱臼を起こしやすいことがあります。3、4カ月健診以降に、片方の足が外側に開きにくいときには、かかりつけ医に相談してください。開きにくいからと言って、無理に大きく広げるようなことをしてはいけません。


下肢が自由に動くよう気をつけ
ましょう。