あれんじのページ

「あれんじ」 2011年12月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
ウイルス性胃腸炎

 寒くなると、はやり出すウイルス性胃腸炎。お母さんにとってはとても心配な病気の一つです。今回は、ウイルス性胃腸炎についてお伝えします。

原因と症状

 冬に流行する子どものウイルス性胃腸炎には、ノロウイルスとロタウイルスによるものがあります。これらは感染力が強いうえに、激しい嘔吐(おうと)や下痢(げり)が起こりやすく注意が必要です。嘔吐は半日から1日ほど続き、次第に軽くなります。下痢は1日数回から十数回、水のような便がみられます。
 ノロウイルスは、以前は食中毒の原因として知られていました。しかし最近は、吐いたものや便から感染するタイプの胃腸炎の流行を起こすことが分かってきました。ロタウイルスによる胃腸炎は2〜4月ごろ流行し、乳幼児に多く起こり、白色や黄白色の便が特徴です。


治療、対処は

 子どものウイルス性胃腸炎の治療では脱水を防ぐことが重要です。大切なのは小まめに水分を補給することです。吐き気が落ち着いたら、少しずつ水分を与えてみましょう。1回にスプーン1杯程度の少量の水分から始めて、回数と量を増やしてみてください。薄めたみそ汁や乳幼児用のイオン飲料、お茶や野菜スープなどは塩分の補給にも適しています。吐き気がなくなったら、薄めた粉ミルク、おかゆなどの消化のよいものを少しずつ与えてみましょう。ぐったりしてまったく水分がとれない場合は、早めにかかりつけ医の診察を受けてください。


予防には

 うがいと手洗いを習慣づける、食べものは十分に加熱する、タオルやハンカチは個人専用とする、などが重要です。ロタウイルスに対して、生後6カ月までの乳児が口から飲むワクチンの国内使用の手続きが進んでいます。詳しくはかかりつけ医に相談して下さい。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 吐いた物や便の始末をきちんとすることで、家族への感染を防ぎましょう。子どもの世話をするお母さんも、手洗いやうがいを徹底しましょう。