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平成24年度 第3回公開セミナー「女性がじぶんで決めること」

司会・講師

【司会】
肥後医育振興会常任理事・熊本大学大学院生命科学研究部小児科学分野教授
遠藤 文夫

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学分野教授
片渕 秀隆

【講師】
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学分野准教授
大場 隆

演題:講演@ たばこ
【講師】
熊本大学医学部附属病院産科婦人科助教
本田 智子

演題:講演A 妊婦健診をもっと知ろう
【講師】
人吉総合病院産婦人科部長・腫瘍センター長
大竹 秀幸

演題:講演B 子宮頸がんワクチン
【講師】
一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター所長
北村 邦夫

演題:講演C ピルとの上手な付き合い方

セミナーの内容

  第48回肥後医育塾・第16回熊本産科婦人科学会公開講座「女性がじぶんで決めること」が2月17日、熊本市中央区のホテル熊本テルサで開かれ、約200人が受講した。公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本産科婦人科学会、熊本日日新聞社が主催。
 熊本大学大学院生命科学研究部の片渕秀隆教授が座長を務め進行。産婦人科医ら4人が、女性と喫煙の問題や子宮頸がんの予防策、経口避妊薬(ピル)の活用法などについて講演した。聴講者の質問に答えるパネルディスカッション・Q&Aコーナーもあった。

産婦人科医ら4人が講演した第48回肥後医育塾公開セミナーの会場=熊本市中央区水前寺公園のホテル熊本テルサ
女性を中心に約200人が参加。講師の話にメモを取るなどしながら熱心に耳を傾けていた
聴講者から寄せられた質問に答えるパネリスト

パネルディスカッション・Q&Aコーナー

女性は健康のために産婦人科に行く必要がありますが、正直なところ抵抗感があります。抵抗なく受診してもらうための方法や考えなどはありますか。
(片渕氏) 産婦人科の診察では内診台に上がることが求められ、女性にとって憂鬱(ゆううつ)なこの診察から、産婦人科に対して誤解も多いようです。私は2008年から年間約10の高校で授業を行っており、毎回500人前後の高校生男女を前に「生命誕生と命の大切さ」の話をしています。私はその場を、産婦人科への認識を深めてもらえる絶好の機会ととらえています。
 (大竹氏) 私も地元の中学・高校で出前授業をしています。産婦人科を身近に感じてもらい、「あのおじさんに相談したい」と思ってもらえるよう心掛けています。
 (北村氏) 子宮頸がんの予防接種を公費負担で受けるために、中学1年〜高校1年の女子が、産婦人科を訪れます。この機会を、産婦人科をより身近に感じてもらう場にしなければと思っています。予防接種やピルの服用、妊娠・出産、更年期のサポートなど、女性の生涯の健康支援者として、産婦人科医はこれから大きな役割を果たせるはずです。
 (本田氏) 私は同じ女性であることで親近感を抱いていただけるよう心掛けています。思春期外来では、娘さんを連れて受診された付き添いの母親の話も聞かせていただいています。
 (大場氏) 母親が出産した産婦人科で、その後も娘さんを連れて相談に行けるよう、地域の関わりの中で信頼関係を築けるとよいのではないでしょうか。

養護教諭です。ピルで避妊はできますが、エイズなど性感染症の予防を目的とした使用については、どうお考えですか。
エイズの問題と確実な避妊の問題は別で、コンドームを使えば、避妊もエイズ予防も大丈夫、との考えは、コンドームの避妊失敗率を見ると、安易だと考えます。性感染症については、口腔性交がその温床となっている点も重要です。その点を、養護教諭の立場からきちんと子どもたちに伝えていただけたらと思います。

産婦人科医です。患者さんから、ピルを飲むと肌が艶やかになるので、閉経が近くなってもピルを出してほしいと言われます。処方しても構いませんか。
ピル使用の一番の目的は避妊です。ピル服用中の閉経の判断は、分泌されるホルモンの値で決定し、性行動の実態、相手の避妊への協力度などを踏まえ、その上で早めにホルモン補充療法に切り替えていくことが望ましいのではないでしょうか。