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肥後医育塾公開セミナー

平成23年度 第2回公開セミナー「リハビリテーションのいまとこれからを考える」

司会・講師

【司会】
肥後医育振興会常任理事・熊本大学大学院生命科学研究部分子病理学教授
山本 哲郎

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部運動骨格病態学教授
水田 博志

【講師】
熊本大学医学部附属病院リハビリテーション部助教
大串 幹

演題:《基調講演》気になるリハビリテーション〜最近の話題(トピックス)〜
【講師】
筑波大学大学院システム情報系教授
山海(さんかい) 嘉之

演題:《特別講演1》医療・福祉分野で活躍する世界初のロボットスーツHAL
【講師】
九州大学病院リハビリテーション部診療准教授
高杉 紳一郎

演題:《特別講演2》リハビリで活躍するロボットの未来

セミナーの内容

  第44回肥後医育塾公開セミナー「リハビリテーションのいまとこれからを考える」が10月28日、熊本市のホテル熊本テルサで開かれ、約170人が参加した。今回は、リハビリテーション・ケア合同研究大会くまもと2011市民公開講座との合同開催。公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、リハビリテーション・ケア合同研究大会くまもと2011、熊本日日新聞社が主催、県、熊本市、県医師会、熊本大医学部が後援。
 熊大大学院生命科学研究部運動骨格病態学の水田博志教授が座長を務め、リハビリテーションの専門医ら3人の講師が、最新の訓練や治療法、リハビリの現場で活躍するロボットの開発事情などについて講演した。会場には、講演で紹介されたロボットが展示され、参加者が実際に操作を体験できるコーナーも設けられた。


「癒やし効果、軽い乗り心地…」
ロボット展示、デモンストレーション
参加者が操作・試乗など体験

 会場には、講演で紹介されたロボット3体が展示され、参加者は休憩時間などを利用して見学した。
 まん丸い大きな瞳とふかふかの毛並みがかわいらしい「メンタルコミットロボット・パロ」(知能システム製、展示協力・大和ハウス工業)は、タテゴトアザラシの赤ちゃんがモデル。人間の声や言葉に反応して鳴き、なでると目を閉じて気持ち良さそうな表情を見せる。熊本市の橋博子さん(65)は「骨折してリハビリ中の90歳の母へのプレゼントとして興味を持ちました」と、その癒やし効果に注目していた。
 「ロボットスーツHAL福祉用」(サイバーダイン製)は、人間の意思をセンサーで感知し反応する。通信機能が内蔵されており、リハビリ指導時に1体の動作と同じ動きをもう1体に伝えることもできる。デモンストレーションでは、装着者が右腕を曲げると、つり下げたもう1体のロボットスーツも同じように動き、世界初という人間の意思によって動く制御技術を示した。
 車いすや電動カートの代用となる「ユニバーサルビークル・ロデム」(テムザック製)は後方から乗り込め、胸や膝、お尻で体重を支えながら前傾姿勢で運転できる。サドルの高さは38〜70センチまで上下し、高い所に手を伸ばすことも可能。操縦は、行きたい方向にレバーを回すと進む仕組み。試乗した安武育子さん(77)=熊本市=は「簡単に行きたい方向に進め、軽い乗り心地でした」と満足げだった。

約170人が参加した第44回肥後医育塾公開セミナーの会場=熊本市のホテル熊本テルサ
要介助者の移動をサポートする「ユニバーサルビークル・ロデム」に試乗する参加者。介助なしでも乗り降りしやすいようさまざまな工夫が施されている
タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルにした「パロ」。触ったりなでたりすると、まばたきしたり手足を動かしたり、感情があるように振る舞う。人を元気づける心理的効果などが期待されている
下肢動作や歩行をアシストする機能を持つ「ロボットスーツHAL福祉用」の仕組みを説明する山海嘉之教授(左)
高杉紳一郎准教授はリハビリ現場でのロボット利用の可能性などについて話した