【座長】 |
『座長あいさつ』
日本では赤ちゃんの頃から、さまざまなワクチンによる予防接種を行うことで感染症の大流行を防いでいます。母子手帳には予防接種の接種歴を記入する欄があります。予防接種を予定通りに受けているかどうかは、保護者の子どもへの関心などを考える目安となることがあります。ただし、ワクチンには、怖い感染症による重症化を予防できる大きなメリットがある半面、副反応というデメリットもあります。
今回の肥後医育塾では、保護者が責任を負う小児科領域、中学生を中心とした定期接種が議論になっている子宮頸(けい)がんワクチン、高齢者が受ける肺炎球菌ワクチンの3つを取り上げ、ワクチン行政や医療に関する情報提供を考えました。4人の講師の講演から、ワクチンの効果と共に副反応についても正しくご理解いただき、自分や子どもの将来の健康を考えていただければと思います。