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「あれんじ」 2010年4月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
きちんと知りたい予防接種@

赤ちゃんや子どもの病気や気になる症状についてお伝えする「子育て応援クリニック」。きちんと知っておきたい予防接種について、2回に分けてお伝えします。

予防接種とは

 感染症に対する免疫力をつけるため、無力化した病因微生物やその成分をワクチンとして、健康な子どもにあらかじめ投与することを言います。ワクチンには注射するタイプや飲ませるタイプがありますが、予防対象の病気ごとに受ける必要があります。怖い感染症でも、予防接種を受けることでかからずに済んだり軽症で終わったりすることができます。


「副反応」ってなに

 予防の効果以外の反応が出ることを副反応と呼びます。副反応には、接種した部分の腫れ、発熱、発疹(ほっしん)などのほか、ごくまれに呼吸困難などが起こることがあります。


集団接種と個別接種

予防接種には、市町村が決めた時期に保健センターなどで受ける集団接種と、近くの小児科などで受ける個別接種があります。

■集団接種
 ポリオはほとんどの地域で集団接種されています。BCG、三種混合は自治体によって個別接種のところと集団接種のところがあります。。
 
■個別接種
 病院によって接種する曜日や時間が決まっています。BCG、三種混合、MR(麻しん風しん混 合)、日本脳炎、インフルエンザ、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)、Hib(ヒブ)、子宮頸(けい)がんなどがあります。

※ インフルエンザ、おたふくかぜ、水痘、Hib、子宮頸がん などは、自己負担で受ける任意接種です。


予防接種を賢く受けるには

★接種前
■集団接種は自治体の接種予定に合わせて受けてください。
■個別接種は予防接種を行っている病院に連絡して予約をします。
◎ 発熱、嘔吐下痢(おうとげり)、重い急性の病気などがあれば予防接種はできません。

★当日
朝から体温を測定し、母子手帳と問診票を忘れずに持っていきます。

★接種後の注意
副反応の確認のため、30分は病院内で様子を見ます。その後は普段通りの生活をしてください。入浴もできます。激しい運動や接種部位を強くこすることは避けてください。腫れがひどい、高熱が出る、体の麻痺が起こるなどの症状があれば、必ずかかりつけ医の診察を受けてください。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村 公俊

もう一度母子手帳の予防接種の欄を見直してみてください。予防接種のどれかが抜けていれば、遅れても受けたほうがよいものがあるので、かかりつけ医に相談してください。次回は予防接種の順番を、スケジュール表を使って説明します。