あれんじのページ

「あれんじ」 2016年5月7日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
災害の後の子どもの健康

 私たちは恐ろしい地震の被害を体験しました。子どもたちも同じです。大きな災害の後、子どもの健康のためにどのようなことに気をつけるとよいかをお伝えします。

他院を受診する際は薬や経過のメモ、母子手帳を

 継続した治療が必要なのに、これまでと離れたところに避難していたり、病院が被災していたりして、かかりつけ医の診察が受けられないことがあります。でも、多くの場合連絡は取
れるでしょうから、電話などで指示をもらうとよいでしょう。

 他の病院を受診するときには、病気の名前や現在の薬、経過のメモなどを用意すると、診療がスムーズです。母子手帳が手元にあればぜひ持って行ってください。

 予防接種や乳幼児健康診査が中断している地域も多いです。予防接種は、スケジュールが中断したところから再開しましょう。長く間が空いてしまった場合にはスケジュールの変更が必要かもしれません。

 また、健康診査が中断している間は、母子手帳の該当する月齢・年齢のところに今の状態を記載しておいてください。気になることがあればかかりつけ医を受診してもよいでしょう。


普段とは違う症状を訴えるのは恐怖を伝えたいのかも

 子どもの心のケアも大切です。恐怖を体験した後で、子どもはいろいろな症状を訴えることがあります。頭痛、腹痛、夜尿、かゆみなど、普段とは違う症状を訴えるときは、怖かったことを伝えたいのかもしれません。病気の症状ではないか確認してもらいながら、心のケアについても考えてみてくだ
さい。

 子どもが言葉や遊びで表現することを見守ってあげて、ご両親や周りの大人が一緒にいるから怖くないと、安心させてあげましょう。子どもの健康には、お父さんやお母さんが元気でいることが何よりも大切です。できるだけ体を休めながら、子どもたちに向き合ってあげてください。


お父さんやお母さんが元気でいることが大切 子どもが言葉や遊びで表現することを見守って
熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野
准教授 中村公俊