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「あれんじ」 2014年11月1日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの肌のケア

 子どもがかゆがります。乾燥のせいなのか、アトピーやアレルギーなどか分かりません。見分け方や受診の目安、気を付けるべきことを教えてください。

ドライスキンには皮膚の清潔と保湿を心がけて

 子どもが皮膚をかゆがる原因として、あせもやアトピー性皮膚炎、その他の原因による湿疹などが挙げられます。

 これからの季節は、ドライスキンと言われる状態にも注意が必要です。空気の乾燥に伴い皮膚の水分が減少し、かさかさした状態になってかゆみを伴うことがあります。対策には、汗や汚れを洗い流して皮膚を清潔にする、入浴後すぐに保湿剤を適量塗って保湿を行うスキンケアが重要です。

 アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴う慢性の湿疹です。乳児期は顔、目や耳たぶの周囲、そして手足によく見られます。幼児期以降は手足の関節部、特に肘や膝の裏側に繰り返し出現します。乳児では2カ月以上、それ以降では6カ月以上続く場合にアトピー性皮膚炎と診断されます。スキンケアを行ってもかゆみが続く場合は、医師の診察を受けたほうがよいでしょう。


治療とともにスキンケアが必要なアトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は体質と環境の両方が影響すると考えられています。汗や汚れ、時には食べ物などが悪化の原因となります。原因となる食品を見つけることは簡単ではないので、必ず医師に相談してください。安易な食事制限は、成長や発達に影響をおよぼすことがあります。

 治療にはステロイドの外用薬を用います。症状に合った軟膏を適量使いながら、同時にスキンケアを行うことが大切です。アトピー性皮膚炎の治療は数カ月から数年続くことがありますが、適切な治療を続けるとかゆみは少なくなることがほとんどです。症状に合わせ薬を変更することがあるので、かかりつけ医や専門医と相談しながら治療を続けてください。


適切な治療を続けると、かゆみは少なくなります
熊本大学大学院 生命科学研究部 小児科学分野
准教授 中村公俊